土鍋の使い始めには「目止め」という作業が必要になります。
実は新品の土鍋には目に見えないくらいの小さな穴がたくさんあり、この穴を埋める作業が目止めなんです。
目止めをせずに使ってしまうと、中に入れたものの匂いや成分を吸収しやすくなってしまうので、土鍋にずっと匂いが残ってしまう原因となります。
また、最大の心配は土鍋が割れてしまうことです。
目止めをせずに土鍋を使うと水分が染み出してきてしまい、ヒビが入りやすくなったり突然割れてしまったりする可能性もあるんです!
アツアツの料理が入っているときにもし割れてしまったら…と考えるとゾッとしますよね…。
わたし自身、目止めするということ知らずに使ってワンシーズンで土鍋を割ってしまった経験もあります。
そこで今回は片栗粉を使った目止めのやり方と、目止めに関する疑問について紹介していきますね!
土鍋の使い始めの目止め 何を使う?
目止めに使うのは水に溶けたデンプンです。
デンプンを熱することで糊状になり、冷めたときにその糊が土鍋のスキマを塞いでくれるというわけです。
そこで一般的な方法が
- お粥を炊く
- 小麦粉
- 片栗粉
- お米のとぎ汁
こうしたものを使う方法です。
お粥を炊くという人も多いのですが、焦げ付かないか心配なので私は違う方法にしました。
お米のとぎ汁だとデンプンが薄いようで失敗してしまう可能性もあるようです。
(そもそも無洗米使っているので、とぎ汁なかったです…)
片栗粉と小麦粉どちらでもよかったのですが、家には片栗粉しかなかったので、今回は片栗粉を使って目止めを実践していきます!
土鍋を目止めするときの手順
1.土鍋を水洗いする
まずは土鍋を水洗いします。
新品の状態では土鍋が水分を吸収しやすいので、洗剤などは使わず必ず水かお湯のみで洗ってください。
洗い終わったら、土鍋の外側をしっかりと拭いて水分を無くしておきます。
土鍋は底がぬれたまま火にかけてしまうと、割れてしまう可能性があります。
これは目止めをするときに限らず、ふだん土鍋を使うときにも注意しましょう。
2.片栗粉と水を入れる
今回、目止めをするのはスリコ(3COINS)の土鍋です。
19cmの土鍋なので、容量は1~2人前くらいですね。
土鍋の8分目くらいまで水を入れて、片栗粉を大さじ2杯ほど入れます。
(この土鍋の説明書では小麦粉大さじ2杯になってました)
特に説明書がない場合には水の10%程度をを目安に小麦粉か片栗粉を入れると良いです。
このくらいの濃さになりました!
3.火にかける
弱火か中火で火にかけます。
鍋が小さめなので私は弱火にしました。
沸騰してから10分くらいしたら、火を止めます。
冷ます
火からおろしたら1時間程度冷まします。
1時間後には素手で土鍋を触れるくらいの温度になっていました。
片栗粉が固まって硬めのゼリーのようになっていました。
冷ますときに糊が固まって目止めが完了するので、しっかりと冷ますことが大切です。
今回は小さめの土鍋だったので1時間程冷ましましたが、大きな土鍋の場合にはもっと時間が掛かることもあるので、様子を見てください。
あとは中の片栗粉を処分して、土鍋を再び洗って完了です!
土鍋の目止めのやり方に関するQ&A
目止めのとき蓋はする?しない?
目止めが必要なのは本体のほうなので、フタはしてもしなくてもOKです。
フタをしたほうが土鍋が早く温まるので、私は今回フタをしました。
拭きこぼれるのが心配!とか、焦げ付かないか様子を見ておきたいという人はフタ無しでも良いと思います。
ただ、フタをしないと水分の蒸発が早くなってしまうので、気を付けてくださいね。
目止めのあとすぐに使いたい!冷水で冷ますのはアリ?
目止めは土鍋をきちんと冷ますことが大切ですが、早く冷ましたいからといって冷水に浸けたり冷蔵庫に入れるのはNGです!
土鍋は温度差に弱いため、温めたあと急に冷しすと割れる可能性があります。
すぐに使いたいなー!ってときもあると思いますが、フタを開けて熱を逃がしやすくするなどして冷ましましょう。
目止めで片栗粉がドロドロに!どう処分すればいい?
目止めをし終わったあと冷めた片栗粉ってドロドロしていて、処分方法に困りますよね。
私は使用済みのジップロックに入れて、生ごみと一緒に処分しました!
そのままキッチンのシンクに流してしまうと、排水溝が詰まる原因となってしまいます。
まだ少し温かい状態だと水っぽいので流せそうな気がしてしまいますが、排水溝の中で冷めて固まってしまうと取り除くのは難しいです。
目止めし忘れて使っちゃった!あとからでも大丈夫?
使い始める前に目止めをしたときよりも効果が薄くなってしまいますが、それでもやらないよりはやったほうが良いでしょう。
また、1回だと目止めが不十分なこともあるので、気になる場合には何回かやってみても大丈夫です。
まとめ
目止めって手間も時間もかかるので、できればさっと使いたいですよね。
ただ、急に割れてしまうのはやっぱり怖いので、きちんとやっておきたいところです。
どうしても手間が掛かって目止めが面倒だな~という人には、目止め不要なセラミックセラミック製の土鍋も販売されているので、買い替えるときには検討してみてください。
コメント